(´・ω・`)
(明らかに浮いてますけど・・)
と、選手が一人二人と出て来た。
女性達は目当ての選手が出て来ると、しなやかに近づきサインや写真をおねだりしている。
(´・ω・`)
(なるほど、ああすれば良いんですね)
僕は吉田選手が出て来るのをひたすら待った。
次々と出て来る選手達。
まだか吉田孝行!
(´・ω・`)
(あ、出て来ちゃった・・)
とうとう吉田選手が出て来た。
一斉に群がる女性群。
(´・ω・`)
(どんだけアイドルだよ)
僕は女性の取り巻きから少し離れて様子を見ていた。
しかし待てど暮らせど取り巻きの女性達は吉田選手を開放する様子はなかった。
きっと吉田選手にも次の予定があるはず、あんまり足止めもしていられないだろう。
僕は思い切って話し掛ける事を決心した。
(´・ω・`)
(ゴクッ)「あ、あのー!」
思わず素っ頓狂な声が出てしまった。全員がこっちを振り返る。
(´・ω・`)
「あ、あの、吉田選手、すいませんがサイン下さい」
僕はユニとサインペンを手に持ち集団に近づいて行った。
まるで珍しい物を見るように女性達に一瞥される。
さらに近づくと女性達は道を開けてくれた。
(´・ω・`)
「スイマセン、スイマセン」
「あの、これに・・」
(///`ー´)
「ああ、良いですよ」
ユニホームを広げ、サインペンを手渡す。
(///`ー´)
「ここで良いのかな?」
(´・ω・`)
「はい。なるべく大きくおながいします」
(やばい。緊張してきた。)
(´・ω・`)
「あの、実は・・・」
僕はこのユニホームの持ち主は実は僕でない事、持ち主は病気で入院していて明後日手術を受ける事、吉田選手の大ファンである事を告げ、更にこう続けた。
(´・ω・`)
「何とか励ますようなメッセージを頂けませんか?電話とか、無理でしょうか?」
吉田選手は少し難しそうな顔をして何か考えている様子だったがおもむろに、こう言った。
(///`ー´)
「それはちょっと出来ないなぁ。それはあなたの役目でしょ?僕はサッカー選手だからピッチの中のプレーでしか役に立てないですよ」

