もう一つの【ゴル裏】〜いつかの公園のベンチで〜


(*^^)
「梅じゃないのもあるから。あ、これ」

と、おむすびを渡してくれた。
指にくっ付いたご飯粒を舐めるしぃちゃんに萌え。

海苔の佃煮入りのおむすびをぱくつく。旨いですよ。
唐揚げも卵焼きも美味しい。みんなで「美味しい、美味しい」と言いながらぱくつく。
しぃちゃんはニコニコしてる。
今度紅茶のブレンド聞いてみよう。

と、すぐ側から太鼓の威勢の良い音が鳴り響いた。
周りには2〜30人のサポーター達が集まっている。既に上半身裸になっている人もいたりする。

(´・ω・`)
(気合い入ってます。でもちょっと怖いかも・・)

ゴール裏はほとんど空席がない位に埋まってきた。
「真ん中寄りましょう!」
サポーターの一人が周囲に呼び掛ける。
僕等の周りには既に空席はない。

ほんのさっきまでニコニコしてお弁当を食べてたしぃちゃんや友人達の顔がキリッと引き締まる。
そそくさとお弁当を片付け、いよいよ決戦の準備に入る。
もうホンワカ気分は消えていた。

程なく両チームの戦士達がピッチに姿を現した。
我がトリニータの戦士達は真っ直ぐゴール裏にやってきた。

「一緒に戦おうぜ」

そんな声が聞こえてきた様な気がした。

「トーリニータッ!トーリニータッ!トリニータッ!」

旗が打ち振られ、サポーターの声援がこだまする。

「お前らだけを戦わす訳にはいかない。俺らも一緒に戦うぞ」

戦士達とサポーター達の気持ちが一つになった瞬間。

僕は鳥肌が立つ程の身震いを感じた。

(´・ω・`)
「これが・・ゴール裏なんだ・・」






鳥栖スタジアムの収容人数は約25,000人。その半分が埋まった。

サガン鳥栖の今シーズンの平均入場者数は約3,500人である。
第22節の大分戦は3,420人だった事を考えれば、その入場者数は驚異的な数字だった。

12,810人。

奇しくも今シーズンの鳥栖スタジアムの最高入場者数となった。

そのうち、大分から駆け付けたトリニータサポーターの数は10,000人以上とも言われた。

アウェーながらも鳥栖スタジアムをジャックした大分サポーター達。
この大観衆が見つめる中、いよいよ決戦の時がやってきた。