もちろんサッカーを全く見た事がない訳では無かった。ヴェルディ川崎のカズやラモス、北澤くらいなら知ってたし、元旦の天皇杯なんかもぼーっと見てた気がする。


(´・ω・`)
〓Re:お疲れ様です〓
本文:そうだね、そんなに熱心に誘ってくれてるし、一回言ってみようかなぁ。
一番近い試合っていつ?


ずっと断り続けるのも悪いと思って、ほんのちょっとのお愛想程度に僕は返信した。


(*^^)
〓件名:やったぁ!!☆〓
本文:えっとね、一番近いホームの試合は・・・
次の水曜日の夜7時キックオフだよ!
仕事終わってからでも充分間に合います(笑)


当時、舞鶴橋の近くに住んでた事も手伝い、市陸での待ち合わせと言う事になった。




(´・ω・`)
「まあ、気候も良い事だし、たまにはナイターでビール飲むのも良いな」
このくらいの軽い気持ちだったんだ。

まさかあんな事になろうとは・・・



試合当日


(*^^)
〓件名:着きました??〓
本文:入口で待ってるんですけど、まだ着いてないですよねぇ?(^-^;
今どこ?(;_;)


僕はその時舞鶴橋から弁天大橋に続く土手の上をテクテク歩いていた。
まだ明るく、蜩(ヒグラシ)の鳴き声に背中を押されるようにして。


(´・ω・`)
〓Re:着きました??〓
本文:今、歩いて向かってます。あと5分くらいで着けるかな?


ふと河川敷の方に目をやると、そこに出来てる臨時駐車場には続々と車がやって来てる。

(´・ω・`)
「へぇ、結構みんな観に行くんだなぁ」

市陸のナイター照明に誘われるようにして次々と競技場に吸い込まれていく人、人。


(´・ω・`)
「!」

その人の流れを逆行して小走りにこちらに向かってくる一人の女の人。手には同じ携帯が握られていた。

(´・ω・`)
「しぃちゃんだ・・・」