「大智…。」


耳元で澄花が俺の名前を囁く。


「好き…。大智が好き。」


「なんで言っちゃうんだよ。」


そっと離れると澄花は不安そうな顔をしていた。


「俺が先に言いたかったのに…。
澄花…好きだ。」


真っ直ぐと澄花の目を見る。

ずっと言いたかった言葉をやっと言えた。