「先生、武田気分悪いみたいなんで 俺保健室連れて行きます。」 そう言ったのは瀬崎大智だった。 それを聞いた数学の先生が私の所にきた。 「武田さん大丈夫?顔色良くないわね。 じゃあ瀬崎君お願いするわ。」 「武田立てるか?」 私は小さく頷き 彼に支えられながら教室を出た。 保健室へと廊下を歩いていると 急に頭がクラクラした。 倒れそうになった私を とっさに抱きかかえてくれた彼からは 甘い香水の香りがした。