高校二年生になると同時に
私は転校する事になった。

理由は親の離婚。

母に男の人がいるのは気付いていたから
別に驚きはしなかった。

私は迷う事無く父を選んだ。


「すまんな。澄花には苦労かけるかもしれんが、父さん頑張るからな。」


「何言ってるの!お父さんが謝る事なんて何もないよ!二人で頑張ろう!」


「そうだな。二人で頑張るか!」


そう言って
私の頭を優しく撫でる大きな手も
目を細めて見せる笑顔も大好きだった。