「おはよう。早起きだね。」

「うーん、なんだか小鳥の声が賑やかで。空気が綺麗なせいか目覚めがいいの。」

”僕も”といいながら、僕は一緒に丘の風景を眺めた。


「見て、薄霧がゆっくりと流れて、下の方から麦やジャガイモの畑が浮き出てくるの…。綺麗ねぇ。」

「うん。」

暫く僕たちは無言で静かに変わっていく丘の情景を眺めていた。