「私がこんな気持ちでいても、太一は一緒にやろうって思うわけ?これからもいっぱい迷惑かけるかもしれないんだよ?」 ベンチに腰掛け、泣いていた松浦は少し落ち着きを取り戻し濡れた瞳で僕を見据えて言った。 僕達は、まるで温室の中の様に温度の上がった展望室の中で暫くの間押し黙っていた。 額から噴出した汗が一筋…頬を伝い僕の顎からポタリと落ちた。