僕の名前は三村太一(みむらたいち)


数日後に夏休みを控え授業から暫くの開放される安堵感と、これから課せられるであろう多くの課題を思いちょっぴりげんなりしている高校生だ。

僕の家は、北海道の南…道南と区分される地域の港町にある。
この街は、周囲を囲むように港が開けていて、駅の近くには街の食卓を潤す市場があり何気に魚臭さが漂っていたりする。

港から、山側に向かって行くと繁華街と住宅地が広がっていて、山の手の辺りには歴史的建造物である教会が点在し、年中観光客が賑やかに通りを行き来している。