「で、講師の先生は…おっ、へぇ…こりゃあ驚いた!柴山拓人(しばやまたくと)じゃないか。こんなところで彼の名前に再会するとはねぇ。いやぁ、懐かしいなぁ。」 「まあ…本当に?柴山くんが講師なの?北海道に住んでいるならどうして私たちに連絡をよこさなかったのかしらねぇ。」 「……あのー、もしもし?」 僕の合宿話だっていうのに、両親は講師の柴山拓人という名前を見た途端、なにやら懐かしそうに僕には全くわからない話題で盛り上がってしまった。