「…はじめまして。大神賢司です」 無愛想なつり目の男の子だった。声は低くまるで地底から聞こえてくるような… そんな声だった。 「大神勇司です。よろしくお願いします」 もう一人は大神賢司と全く同じ口調で話した。 目の前で起きているのがなにがなんだかわからない。 とりあえず先生からの説明を聴く。 「大神くんたちはとても珍しい双子です。双子を見るのは初めての子が多いと思いますが、ちゃんと仲良くしてあげてください」 双子…って初めて見た。 兄弟がいていいな。