震えている手をぎゅっと握りしめてお母さんに笑いかけた。

「おやすみ」


お母さんは心配そうに見つめながらも「おやすみ」と言った。


大丈夫だよ。



あたしはなんの根拠もない「大丈夫」をひたすら信じていた。






信じていたかったんだ。