「しっ。」


沙弥が冷めた顔で水華を見つめながら注意すると、
水華はシュンとなった。



(沙弥…こわいよーぅ…)


しかし、仕方がない。


そんな状況なのだ。


ゴホン、と咳をした木本。


「…気を取り直して。


まず2人ずつに別れて、

片方は図書室にあるパソコンでアイツらの情報を少しでも集める。

…まぁ無い可能性も高いが。

もう片方は、そのまま高校校舎内に残って隠れる。

余裕があれば、
校舎内で何かアイツらの情報を掴めないか探索するとかな。

…これでどうだ?」