「…でもさ、木本はいつも学年2位だよね?
授業聞かなくてできるの?」


木本はプッと笑う。


「あんな授業受けなくてもできるよ。」


いかにもデキる生徒のように、
かけているメガネを中指で押し上げながら、
さらっと言った。


呆然とする沙弥。


そんな沙弥に、


「俺思ったけどさ…」


と金石は言った。


「岬も、そんな真面目に授業受けなくても、
いつもみたいに学年1位取れると思う!」


なぜかキラキラした目で沙弥を見る金石。


(なんだコイツ…
気持ち悪いんだけど…)


3人は苦笑するしかなかった…………。