『…さて。

まだ終わったわけではないからね?

次は、木本くん。』





―――時間制限【1分30秒】と、
水華のときよりも短く、
暗号のレベルも上がっていた。


が、元々推理小説好きな木本にとっては、
むしろ物足りないくらいで、
ほんの20秒で解いてしまった。


『楽勝、といったところですか。

さて―――…。


…次は、金石くん。』




―――時間制限【1分】。


さっきと同様に、
格段と難しくはなっていた。


「お前、簡単なヤツばっか作ってんじゃねぇよ。」



そう言い放つと、
金石は答えを言い、
45秒を残して見事正解した。