『時間はたっぷりある、 そう思い込んでないですか?』 水華は放送の声に、少々驚いた。 『時間制限、ありますからねぇ… …あと残り2分。』 「!!」 沙弥たちは愕然とした。 「時間制限あり、なんて!」 水華は、しゃがみこんでしまった。 「ゼロ!!てめ…」 金石がキレるのを、木本が制した。 木本は、口の前に人差し指を立てた。 「……っ。」 その理由を理解したらしく、 金石は黙った。 そんな金石を見ながら、 沙弥は、 しゃがみこんでしまった水華に近づいていった。