「えっ!?」


予想外だったのか、
水華は声を上げた。


「私…そんな…!
謎解き…暗号なんて…む」

【無理】と言おうとした水華を止めたのは、
沙弥だった。


「水華なら、絶対大丈夫。
だから、水華らしく、明るくね!
大丈夫だから。」


沙弥自身、不安でいっぱいだった。
そもそも、こんなことになった原因も、
ゼロの正体も分からないままだ。


それでも、
沙弥は自分を奮い立たせた。


(おそらく、水華、金石、木本も同じ気持ちだ。
あたしたちが何もしなかったら、
何も解決しない。
だったら…
あたしたちが解決しないと!)


沙弥は笑顔で、
水華の背中をポンと叩いた。