「…どうする気なんだ。」


木本がゼロに聞いた。


『どうするか、って?
…こうするのさ!』


その瞬間、
【カキクラ】の断末魔の叫び声が、
響いた―――…


「…信じらんない…」


水華は床に座りこんだ。


木本も金石も沙弥も、
唖然として、立ち尽くしていた…。


「コイツ…冷酷非道な…悪魔だな…」

と、木本。


「人間じゃねぇ…」


と、金石。


そんな中、沙弥だけは言葉を発しなかった。


(さっきみたいな叫び声を…遠い昔に…聞いた気がする…)