(金石、ごめん。
あたしバカだった。)


フッと自嘲するように笑った。


「…大丈夫!
そんな心配するなって!!」


いつものように、
笑いながら沙弥は金石の腕を軽く叩いた。


「おっ、元通りになった。」


金石は安心したような顔をした。


「じゃあ、あたし、
ちょっとあっちの方見に行ってくるから、
金石はこっちの方調べてみてよ!

何か脱出する方法が見つかるかもしれないし!」


「…そうだな。
じゃあ後で。」


さっさと金石と別れて、
沙弥は再びホウキに乗って飛び立った。


「金石待ってろよ。
あたしが助けてあげる。」


そう呟き、
沙弥はさらに加速して何かを掴みに森に向かった。