「さっきから考え込んでるけど、 何考えてんの?」 突然の金石の声に、 沙弥はビクッとした。 「あ、いや…。 何でもないよ。」 笑顔を作ってそう答えた瞬間、 沙弥は金石の後ろにボヤッとした何かがいるのに気が付いた。 (あれ?! あんなのさっきまで見えなかったのに!) 不思議そうにじっと見る沙弥に、 「どうした? 何か俺についてんのか?」 と、金石は聞いた。 「いやいや! そっちの方の景色もキレイだなぁ、って思って。」 沙弥はまた笑顔を作って、 首を横に振った。