「………あれ?」


見えるのは、
広がる森の緑と、
雲一つない青い空。


「あれ?!
【ナガタ】さーん?
モヤモヤー?」


いくら呼び掛けても、
全く返事がない。


逃げた…?
それとも倒せた…?


「でも、あたしの力で倒せたわけないし、
ギリギリで逃げたのかなー…。」


とにかく、
この穏やかな空気は約20人の【ナガタ】と、黒いモヤモヤがいなくなった証拠、
だよな!


そして、
あたしは辺りをよく見渡した。


「ん?
何か落ちてる。」


あたしから見て右の方の木々の下に行くと、
黒い手帳が落ちていた。