…でも。 そう簡単にやられるヤツらじゃない。 あれはほんの時間稼ぎにほかならない…。 それに、 あたし、運動音痴だから…。 超のろい。 持久力もない! だから、 もう息が切れてきている。 「普段から、運動すべきだった…。」 今さら後悔。 『…全く、可愛いお姫様です。』 …え。 今、頭の上からアイツの声が…。 もう追いついてきやがったのかーっ! 『【闇の精霊よ…】』 ん? なんか黒いものが集まってきたぞ…? 『…【行け】。』 「えっ?! ちょっ、来ないでよーっ!!」