「次『ロリコン』がどうとか言ったら、
雷落とすよ?」


ニコニコしながら、そう言い放った。


その時すでに、
沙弥の手は電気の光でバチバチしていた。


「ちょっ…お前っ…。
魔法使えるからって、
そりゃねぇよ…。」


本気で怯える金石に、
沙弥はプッと笑って魔法を解いた。


「冗談だよ!
でも、次はないからね…?

じゃっ、おやすみ!」


「……。」


(こいつ、魔法が使えるようになってから、
すげぇ怖いんだけど…。)


そう思いつつ、
金石は目を閉じた。


―――時刻は午前0時を回った。


『少し出掛ける。

…お前たちはもう眠っていいぞ。』


『はい、ではお先に失礼致します。』


ゼロはスーツに身を包み、
外へと出ていった。


『早く…君に触れたい。』


不適な笑みを浮かべて、
カツカツと足音を立てながら、
高校校舎へと歩いていった…。