―――その頃、
水華と木本は休憩していた。
「はぁ……。
白川、お前……。」
「な、なによ……。」
「…練習なのに、
本気でぶつかってくるなよ…。」
2人揃って、
息が上がっている。
というのも、
1時間ほど、
木本は水華の格闘系の練習相手を、
水華は壁に刺さる前に木本の弓矢をキャッチするという役をやっていたため、
お互い相当な体力を消費していたのだ。
「木本だって…。
『壁に刺さるより早く矢を取れ』なんて無謀なことをやらせたじゃん……。」
木本は少し笑った。
「確かにな……。
お互い様、ということだ。」


