―――ただ今、18:03。


「えーと、
この5つの呪文…。

見た限りだと、
格闘系も遠距離(弓)系もないみたいだね…。」


沙弥は、木本と水華が書き出した呪文を順々に見ていき、
そう言った。


「もう残念だよー…。」


沙弥の言葉に、
水華はうなだれた。


「だが白川、
俺たちは今までのだけでけっこう強いと思うが。」


水華を慰めているつもりなのか、
木本は優しい声で言った。


「ふふっ、そうだねっ!
私たちは私たちで、
今までのをさらに練習しよっか!」


すぐに機嫌を直した水華。


そして、


「沙弥、金石はこの教室使って!

私たちはちょっと広めの集会室行ってくるからー!」


と、木本の腕を引っ張りながら、
笑顔で手を振り去っていった。