その瞬間、
沙弥の右の手のひらあたりから、
ブワッと水が出現した。


そして、
金石の顔に………。


バシャッ!


「!!?」


慌てた金石は飛び起きる。


「水華と木本が食堂で待ってるっていうのに…。

いつまで寝てんだよバカヤロー!!」


「…なぁ……。

寒いんだけど………。」


沙弥の魔法によって現れた水は、
金石の顔にとどまらず、
ほぼ全身にかかっていた。


「よ、予想外の量の多さ…。」


「責任取れよな!」


「…寝てたあんたが悪い。
ほら!さっさと食堂行くよ!」


「…やだ。
とりあえず、服乾かしたいー。」


と駄々をこねる金石。


「あっ!…いいこと思い付いた♪」