『アッハハハハ…』


男の笑い声は、校舎を震わせる。


どうやら校内放送を使っているようだ。


「……。」


4人とも、黙って男の声を聞いている。


(この男…一体何が狙いなの?
職員室にいる先生たちは無事なんだろうか…)


沙弥は安否が知りたいと思ったが、
それはすぐに叶うことになる。


『生徒諸君。…と言っても4人かな?』


…男には沙弥たちのことが分かっているようだ。


『君たちの視線の先にある職員室の中が、気になるようだね。』