「……っ。」


風でスカートが少しめくれたのか………。


「……死ね。」


あたしは、
鼻血を吹きつつ倒れた【アサシ】に向かって、
冷たく言い放った。


「…いってぇな……。

…まったく、
高校生にもなって、イチゴ柄かよ………。」


後ろの方から、
金石の声が聞こえた。


「……!
金石!
生きてたかっ!」


金石に駆け寄ろうと足を一歩踏み出す。


…けど、
あたしはなぜか足に力が入らず、


そして視界もかすんできて、


「岬?…岬っ!」


金石の声が聞こえたと思ったら、


あたしの体はもうバランスを崩して倒れるところだった―――…。