…あたしの脳裏に、
『何か』がよぎる………。


そして、
あたしは無意識的に、
言葉を発していた…。


「『風よ!
我が身を守れ!
そして彼の者を捕らえよ!』」


…強風が、
あたしと【アサシ】の間にすっと入る。


あたしは【アサシ】の下からサッと抜け出し、


一方の【アサシ】は渦巻く風の中心にいた。


『マイハニー…。

魔法が、使えるんだね…。』


「…うるさい。」


あたしはゆっくりと【アサシ】に近付く。


「よくも金石をあんな目に遭わせてくれたな…。

…『雷(いかずち)よ…!』」


と、その時。


『あ、パンツ…。』


と【アサシ】がボソッと呟いた。


そして、


『い、イチゴ柄…。』


と言い残して後ろに倒れた。