…き、気付いてる……っ!


【アサシ】は鋭い目で、
あたしを捕らえて離さない。


でも…っ!
この手帳は、色んなことの真相にたどりつくのに、
必要なんだ…!!


「い、嫌です…!」


【アサシ】に負けじと、
あたしも【アサシ】をにらみ返す。


『全く……素直じゃないね。

…そんな子には、
お仕置きしてあげないとね。』


「えっ…。」


次の瞬間、
あたしはベランダの床に倒れていた。


『…言うこと聞かないと……。
…分かってる?』


声が…出ない。


今、あたしのすぐ目の前には【アサシ】の顔。


…妖しく笑みを浮かべる【アサシ】の手が、
あたしの頬に触れる。


…いっ…嫌だぁぁあぁっ!