「あたしがあたしじゃないみたい…。 …って、なんでこんなのを【スズロ】ってヤツが持ってんだよ!」 正直、気持ち悪い。 【スズロ】も、このあたしも。 合成したようには見えないし…。 あたしの知らない『あたし』がそこにいる。 だれ…? 「…そっか、クローンだ!」 あたしには、こんな格好した覚えがないんだ、 きっとクローンだ! 技術の進歩はすごいですな! 「…違うだろ。 これは『お前』だよ。」 金石はキッパリと否定した。