―――そして、今に至る。


「なぁ、何も起きないんだけど。」


つまらない、退屈だ、
と言いたげな金石。


「さっきの電話で聞こえたけど、
白川と木本はテロリストに襲われたんだろ?」


「うん。
そりゃあねぇ…。
水華がうるさいから、
すぐバレちゃったんじゃないの?」


「…納得。

でもさ、なんで俺たちはまだ襲われないんだ?

アイツら、高校校舎内に一番いそうじゃねぇか。」


…確かに。


あたしの予想だと、
2、3人はいる気がする。


「あたし達、意外といいところに隠れたのかも?」


ニシシ、と笑ってみる。


「それはない。」


き、キッパリ言われてしまった…!