「あ、うん!

新しい情報は、写真と一緒にメールで送るよ。

…男の名前は……。」


「…【スズロ】だ。
手帳みたいなものにかかれている。
この手帳も頂戴しておこう。」


俺は白川が話していたわずかな時間に、
男の服のポケットから手帳を発見し、
名前を見ていた。


「まぁとにかく、
水華と木本が無事で何よりだよ。

引き続き、そっちも頑張ってね。

あたし達も頑張るから。
もちろん、【絶対負けない】よ。

…んじゃ!」


「うん、バイバイ。」


「頑張れよ。」


…と、短い電話は終わった。


「そういえばー…。」


白川の手から俺のケータイを奪取すると、
白川はそう呟いた。