「…ふぅ。 図体でかいだけじゃ、 私には勝てないの! 分かったー?」 そう言うと白川は、スカートをパンパンとはたいて、 男が気絶したのを確認し、 俺の方を見た。 「白川…すごすぎる。」 俺は呆然としていた。 あまりにも早すぎる。 そして、すごすぎる。 「コイツが弱すぎただけだよ。」 と、白川は微笑みながら言う。 …バカの威力はすごいんだ、 と俺は確信した。 「とりあえず、そいつを縛っておこう。」 俺は図書室の隣にある倉庫に行って、 ガムテープとロープを持って図書室に戻った。