I want you

陸の部屋を出て玄関に行くと、陸がもう靴を履いていた。

座って靴のひもを結ぶ陸の後ろ姿がリアルで、足がすくむ。今までだってずっと見てきたはずなのに…。


靴を履き終えて立ち上がった陸が立ち尽くしていた私に気づいて微笑んだ。

その笑顔を見て、私まで笑顔になって靴を履いた。


陸、私はね陸の笑顔で立ち直れるほど、あなたに溺れてるよ…。