すると変なことを言った私に陸は少し嫌そうな顔をしながら、私と反対側の壁の方を向いてしまった。

薄暗い部屋の中で、陸の服を着てない背中を見るのは初めてでどうしようもなく寂しくなった。


この背中は私のものじゃない。

こうして、私に背を向ける日が来るのかな…?



今更バカなことを考えて、溢れてくる涙を隠すために私は陸の背中に抱きついた。


どうか

私から離れていかないで。