「陸…?」

「何?」

陸のベットの上で2人で並んで寝ている。
本当は愛しいはずのこの時間も、今日はあることが気になって落ち着かない。


私は、陸の首に新しいネックレスがついているのに気づいてしまった。

陸は絶対自分でアクセは買わない。アクセ自体あんまり好きじゃないみたい。

ということは…


「…ううん、何でもない。」


やっぱりそれが綾さんからのものだと言うことを、聞きたくない。

陸の中の綾さんの存在を、陸からは聞きたくなかった。