愛して。



拓真くんの部屋の前。 


私は何て言えば良いのかなぁ。 


加奈さんから何て言われるんだろ...... 



「麗花。ごめんな。」


「......え?」


なんで謝るの? 


拓真くんは玄関で靴を脱いだ。 


部屋に入ると、ソファーに座っていた加奈さんが立ち上がる。 


ひゃ――――――!!


どうしよう!!!!!


「あなたが麗花ちゃん?」

「........はいっ!あのッ、私....」


「きゃ――――っ!!!
可愛い!!!/////」

【すみません】って謝ろうとしたら、加奈さんに抱きつかれた。 


どういう事!!????


頭が真っ白。 


「はぁ.....。加奈。麗花が困ってんだろ。離れろって。」 


「やだっ!!!私、ずうっと麗花ちゃんに会いたかったんだもん!!!!」


全く話についていけないよ....


加奈さんは私の存在を知ってたって事?


「麗花。本当ごめんな。こいつ、可愛いもの見つけると抱きついて離れねーんだよ.....しかも“麗花ちゃんに会いたい”って会うたんびにうるせーし」