愛して。



「ピンポーン」


チャイムが鳴った。


抱きしめられていた体が離される。 


時計を見ると、9時半。 

こんな時間にお客さん? 

「....やべっ..」


あせってる拓真くん初めて見た。 


拓真くんは玄関に行った。 

















「拓真ぁ。今からご飯作ってあげる〜。」

女の人の声。 


私がいるのに、拓真くんが家に呼ぶわけない。


自分から来たって事は 


拓真くんの彼女.......?





涙、出そう......



やっぱり彼女いたんだ.......


私はただのセフレでしかなかったんだ......






話し声が聞こえる。

「今日はもう食ったから。」


「え―――――っ!!!
いつもはまだ食べてないのに......。」


「だから、とりあえず今日は帰って。」


「何で?上がるくらい良いでしょ?」 


「あ――。今日は疲れてんだよ。」 


「嘘だぁ〜!!何か隠してない??」 


「隠してねぇ。」