「朝陽と夕陽が一緒にいるなっ!」
そう言うと朝陽の顔が一瞬止まったように感じた。
……………なんだ?
「ゆ、うひ先輩………?」
そして話したと思ったら俺の名前
「夕陽でいい。
朝陽で良いよな?」
朝陽は俺の質問には答えず、質問をしてきた。
「夕陽は……いつもここにいるの?」
「ときどき。
ダチとの約束がないときに来るんだ。」
周りにはうるさい女や、タバコ、酒、薬の匂いがする男ばっかで正直ときどき疲れる。
だからこんなふうに屋上にきて静かに過ごすことが俺の暇潰しだった。
「朝陽はなんでここ来たんだよ。」
さっき、聞いてダメだったのにまた聞いてる………
…………俺、バカだな。
「彼氏に……振られたの。」
そう思ったら朝陽は話してくれた。
仲の良い友達が彼氏とキスをしてたらしい。
女にしたらキツいのか………
俺の周りの女は余裕でそうゆうことするからな………
「…………そうだったのか。
そいつ最悪だな。」
そう言うと朝陽はまた悲しそうな顔をした。
「朝陽っ!
星空、綺麗だろ。」
俺は朝陽の泣き顔が見たくなかったからまだ明るい空の中、一番星を指差した。
朝陽は上を見て、必死に一番星を見つけて眺める。
「…………綺麗…。
……っ……うぅ〜っ」
結局泣いた…………
けど最初の泣き顔よりはこっちのほうが俺は良いな。

