何食わぬ顔をしてオトコたちは戻っていた。

あたしは午後のチャイムに合わせて席についた。

「先輩、けが?」

そう、と短く答えてメールの送受信記録をチェックする。

山本からのメールが届いていた。



件名:大丈夫?




本文を開かずに削除する。

馬鹿にしやがって。

腹立ち紛れにメールソフトを乱暴に閉じる。

マウスのクリック音がカチカチカチカチと神経質に響いた。・




あたしは。





あんなふうに言われるほど悪いことしたんだろうか?

ただ会社にいるだけで。