次の日の朝早く、あたしは会社に電話した。
仮病を使ってなんとか午前中だけの休みをもらい、美樹の会社に出向いた。
受付で美樹を呼んでくれるよう告げると受付の女の子は妙なことを口にした。
「佐々木は今日おやすみです」
「そんな。今日来るようにっていうのは佐々木さんの指定で」
「お客様はひょっとして西田様ですか?」
そうだ、と言うと女の子はどこかに電話をかけた。
電話を切って右手で窓の外を指差す。
「この裏手の公園でお待ちしてるそうです」
あたしはお礼を言って公園へ向かった。
その公園はなんの変哲もない児童公園だった。
砂場で小さな男の子がひとりスコッブで山を作っていた。
じっと見ていると山にトンネルを掘って小さなバケツで水を注ぎ始める。
泥水の川の中に靴をぴちゃぴちゃと浸して溢れんばかりの笑顔を振り撒いていた。
泥水から飛び出して今度は滑り台に登っていく。
何度も何度も登るうちに足を滑らしたのか勢いよく下の砂場にしりもちをついてしまった。
うわーんと泣き声をあげた。鼻をすすりながら何度も呼んだ。
「ママ、ママ」
仮病を使ってなんとか午前中だけの休みをもらい、美樹の会社に出向いた。
受付で美樹を呼んでくれるよう告げると受付の女の子は妙なことを口にした。
「佐々木は今日おやすみです」
「そんな。今日来るようにっていうのは佐々木さんの指定で」
「お客様はひょっとして西田様ですか?」
そうだ、と言うと女の子はどこかに電話をかけた。
電話を切って右手で窓の外を指差す。
「この裏手の公園でお待ちしてるそうです」
あたしはお礼を言って公園へ向かった。
その公園はなんの変哲もない児童公園だった。
砂場で小さな男の子がひとりスコッブで山を作っていた。
じっと見ていると山にトンネルを掘って小さなバケツで水を注ぎ始める。
泥水の川の中に靴をぴちゃぴちゃと浸して溢れんばかりの笑顔を振り撒いていた。
泥水から飛び出して今度は滑り台に登っていく。
何度も何度も登るうちに足を滑らしたのか勢いよく下の砂場にしりもちをついてしまった。
うわーんと泣き声をあげた。鼻をすすりながら何度も呼んだ。
「ママ、ママ」

