「た、健!?びっくりするじゃない!!」 有紀は自分の彼氏に体重を預けたまま。 私はそれを見上げてる。 「んな事言われても……。昨日、お前がこれ忘れたから届けに来たんだけど」 健はだらし無く着こなした制服のポケットから小さなネックレスを取り出した。 小さなハートのネックレス。 有紀はアメジストの目にそのネックレスを映した。 「あっ」 「愛する彼氏からのプレゼントを忘れて帰るって、ちょっと冷たいんじゃない?」