身長差15センチの関係 2

「お前は、私を疑い過ぎなんだ」

姉妹の会話に合わせて、
弓倉がゆっくりと手にしている水入りのグラスを戻してくれる。

高志は、ほっとしてグラスを取る。

「だって湊ちゃん、ときどき嘘吐きだもん」

「生きるのに必要なことだ。生きていけない正直者では教師は勤まらん」

「あー、いいのかな?こんな可愛い生徒の前でそんなこと言って」

「安心しろ、今のは可愛いくない妹への台詞だ。少年には言っていない」

「でも、高志君の耳は湊先生が言ったことをちゃんと聞いてますよ」

咲木が高志の耳をつつく。

「うむ、忘れろ少年」

「教師が生徒を脅していいの?高志君、私が守ってあげるから忘れなくていいよ」