「うむ」

弓倉は、その大人しくなった高志を、
おもむろに左右にぶらぶら振った。

合わせて左右に揺れる高志の手足。

角度を変えて振らすと、
高志の足も同じように揺れる。

弓倉はしばし無言。
とても満足げにそれを繰返した。

「あの先生、これってそんなに楽しいですか?」

「かなり」

「後で肩がこったとか、疲れたとか言わないでくださいよ」

腕の中でされるままの高志が見つめ返してくる。