「全然分かりませんっ」

弓倉に抱っこされた高志は浮いた足を揺らす。
ばたばたばたばたっ。

「なぜ暴れる?何でもさせるとその口で言ったばかりだろう」

「だって、これはちょっと恥ずかしすぎです」

「何を言う、私のイメージではもっとこう高くあげたいところだぞ」

さらに高い高いの姿勢で、
高志を頭上にあげようとする弓倉。

が、
さすがにかなり小型であっても高志だって男の子。

弓倉の力では肩より上にはあげられない。