うなずく弓倉。 高志が、試しに他のものを取ろうと手を動してみると、それに合わせて弁当箱の方もまた動く。 「これが最初のお勧めだ」 同じ台詞を繰返す。 「僕に選択権は?」 「ない」 言う弓倉。 じじじっと、高志をまっすぐ見つめて迫る。 「なら、食べさせてくれるとか」 「私は、自分の手でとって食べる君が見たい」 「でも、選ぶ権利は」 「ない」