休日、晴れ。
空は青色。


高志は、今も信じられない気持で弓倉との集合場所に向かっている。

移動手段は電車。

誰かに見つからないように、待ち合わせ場所を遠くに決めたのである。

ガタゴト揺られながら、高志は考える。

(先生、どうして外で会ってくれる気になったのだろう?)

思い当たる原因はひとつ。

(晴奈さんとのことかな?)

何も変っていないようで、何かが変ったのかもしれない。