「分かっていると思うが、君が付き合っているのはそういう苦労する相手だ。キャンセルすえう気がないなら、君の苦労が必要だ」

「勢いで難しい問題をあてたりとか?」
「そう、とても難しい問題だからな」

と、近づいてくる先生の唇。
それに僕も近づけると、それが逃げて逃げて……。

「先生、また苛めてるでしょ?」
「どうかな?」

僕は先生に抱きついて、つま先立ちの姿勢になっている。

「少年、次の休みの予定をたててみるか?」
「え?」

「外で会ってやろうかと言っている」
「えええ?」

なにか、信じられないことが起こりました。