で、教職につく一歩手前の時代。

「弓倉、中学の採用が決まったって本当か?」

「角野、誰がお前に伝えたかは知らないが、事実だ」

「そうか・・・・・・」
「なんだ、その哀れむ目は?」

「弓倉が自分で小中校は向かないと言っていたのが記憶にあるからだよ」

角野とは、当時の同級生。

「無論、面と向かって言われた言葉ではなく、君がアルコールを無駄飲みした結果、僕の背中でぶつぶつと漏らしていた酔っ払いの言葉だけどね」